先日、前犬山市長の石田芳弘さんの講演会を聞く機会があったのです。
講演会の様子はこちら参照。
石田さんというと、改革派市長として有名らしく、教育やまちづくりの分野では、私程度でも数々の業績を耳にします。
その石田さんの、講演会のテーマが「いまこそローカリズム」ということなのですが・・・。
いま、経済はグローバル化が進み、日本も、その流れに逆らえないでいるのが現状かと思います。
情報や交通が発達することにより、地球規模で経済活動がおこなわれることは仕方の無いことです。しかし、グローバル化により、私たちに直接関係の無い出来事でも、私たちの生活に大きな打撃を与えるような事態を起こしてしまうような状況になってきているのではないでしょうか?
このところの、石油価格の高騰が日本経済に深刻な影響を与えるだろうといわれるように、資源エネルギー、食料などの自給率が著しく低い日本は、地球規模の経済の影響を受けやすい状況におかれているといえると思います。
話しが、それていってしまいましたが・・・・。
そのグローバリズムの対極にいるのが、ローカリズムということなのだそうです。
地域に根ざし、自分の今いる位置を固めていくということでしょうか。
僕も、最近、グローバル化の波に対抗できるのは、市場経済の仕組みに流されない、地域で生産するものを地域で消費する、いわゆる地産地消のシステムなのではないかと思い、「金指原の家」では、土壁と、地場産材である天竜杉にこだわり、できる限り建設地近くで入手できるもので、自分たちの力でつくる「家づくり」に挑戦しようと考えています。
また、まちづくりでも、地域の特色を生かした活動というのが非常に重要なのではないかと感じます。
もっとも、そんなことを言っても、僕自身も中国のパートナーとともに、グローバルな経済活動を進めている現実もあるのですが・・・。
ただ、そういう状況だからこそ、よりローカリズムの大切さを実感してしまうのです。