曖昧模糊

昨日は、名古屋都市センターで愛知建築士会女性部会主催の講演会「そとはうち、うちはそと」というのが、象設計集団 代表建築家 富田玲子さんを招いて行われたので、聞きにいった。

象設計集団は、設計のポリシーに「あいまいもこ」というのがあって、かねてから共感するものがあったのですが、直接公演を聴くのは初めてです。
この「あいまいもこ」の空間、講演では、内部と外部をつなぐ空間というのか(僕の記憶がただしければ・・・)、内部でもないし外部でもない、まさに曖昧模糊とした空間ということらしいです。
この、「あいまいもこ」とした空間、”中間領域”とか、”灰色な空間”などという言われ方をしたりもしますが、日本建築の空間を語るうえでは非常に重要な領域だと思っています。
この、内部にも外部にも属さない、逆の考え方をすれば、”内部にも外部にも利用できる空間”があることによって、日本の住空間の快適さは見違えるように向上するのではないかと思うのです。

僕も設計する際になるべく取り入れるように努力している「あいまいもこ」な空間。
そういった空間がふえていったら、僕らの暮らしはもっと豊かになって、人間関係も良くなっていくんじゃないかな・・・。

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