最近、中心市街地や商店街の衰退が問題にされています。その要因はたくさんあるのですが、このようなことも一因といえるでしょう。
モータリゼーションへの対応の失敗です。
モータリゼーションへの対応というと、駐車場設置や道路拡幅、つまり、自動車来店者への利便性の向上ということで考えがちですが、これを一歩間違えると、商店街はより衰退の一途をたどることになりかねません。
まず道路拡幅による商店の移転により、商店数の減少などが考えられます。また、道路幅員が15mを超えると商店街として重要な界隈性が失われていくといわれています。また、10m以上の幅の道路を拡幅すると生活道路が分断され、人の流れが変わるといわれています。買い物空間に多数の通過交通が発生するのも好ましいことではないでしょう。拡幅するのはむしろ、商店街の裏通りで、商品搬入や駐車場の入り口はそちらからというようにすることが重要ではないでしょうか?
商店街は、もうすこし大規模SCに店造りを見習うべきだと思います。”自動車と完全に分離された安全な空間で、ワンストップショッピングができる。”それが消費者が求めていることではないでしょうか?