今の家（マンション）に住んで10年になるのですが、その間に内装材を変えてみたり、ある部屋は新築当初のままの姿だったりしながら現在にいたってます。

今回、仕事場にしている部屋を棚にしてみて実感したのですが、やはりビニルクロスは10年は持たない材料のようです。
ちょっとしたことで、ポロッ、ポロッと表面材がはがれてきたりするようになってました。
樹脂が寿命になって、結合していられなくなったものが、何かの拍子にはがれてくるのでしょう。
また、昨年あたりから、急にビニルクロスやプラスチック部材のカビや汚れが目立つようになってきました。こちらも、プラスチックの表面のなめらかさがなくなってきたり、防かび剤の効果がなくなってきたということなのでしょうか。

ただ・・・。
それだけならよいのですが。
これらの材料の、劣化した有害な物質（樹脂部材や防かび剤などの有害な薬剤）は、これからどんどん分散して、空気中に漂い始めることが予想されます。
新築当初は、VOC対策済みの建材を使用しているとうたっていますが、VOC規制建材というからにはVOCを放出する成分が含まれているわけでして、材料の劣化とともに、当初封じ込められていた内部のものが外に出てくるということも考えられることかと思います。
24時間換気システムがあるとはいえ、最近の家は気密性がいいので、そういった有害物質がいつまでも室内に滞留している可能性も十分あります。

そういえば・・・。
今年、例年になく花粉症がひどかったのも、樹脂系建材の劣化が原因の一つかも・・・。
内装材といったら当たり前にビニルクロスとか、塗装といったら当たり前にウレタン塗装といったような考えは、健康のためには改めたほうがいいのかもしえません。
「その家に何年住み続けるのか？」それを十分に考えたうえで、内装材も決めたいものです。

・・・・なんか、息苦しい感じがしてきたナ。
人に勧める前に、自分の家の内装を何とかしなければ・・・。