昨年の夏に、中川運河のワークショップに関わる機会があって、その時に船で中川運河を縦断させてもらったのですが、ずっと写真を温めてしまっていまして・・・。
だいぶ時間がたってしまいましたが、ご紹介を・・・ということで。
中川運河は名古屋港から笹島(名古屋駅付近)を結ぶ運河で、閘門で水位調整をする閘門式運河です。閘門で周囲の川や海と隔てられた閉鎖性水域で、常に水位が一定に保たれています。船が通らないと波も流れもない静かな水面です。
閉鎖性水域のため水質は悪いようです。・・・が、想像していたほどにおいなどは気にならなかったです。
閘門で海と隔てられているので、潮の満ち引きに影響されることがないので、堀川のように潮の満ち引きでヘドロやごみが押し戻されてくるということはないようで、においに関して言えば、堀川や新堀川より中川運河のほうが気にならない感じかなあ・・・というのが個人的な印象でした。
前置きが長くなってしまいましたが・・・
こんな船で出発です。なぜこんな小さな船かというと・・・後でわかります。
名古屋港ガーデンふ頭を出港して、名古屋港水族館を横に見ながら進みます。
低いです。中川運河ができたころの主な用途は材木の運搬だったそうで・・・。材木の”はしけ”が基準でしょうか。
名古屋駅前のビル群が見えてきました。
ところで、話は変わりますが、運河沿いは実は海だって知ってました?
クレーンが立ち並んでいたり・・・。下水処理場の工事だそうです。
このあたりは、だいぶヘドロが堆積しているらしく、船のスクリューでヘドロがまきあがります。
船に乗ることができる機会がありましたら、ぜひ乗ってみてくださいね。
オススメです。
ところで、閘門って、はじめて通過しました。
って、通ったことがある人のほうが珍しいですよね。・・・ちょっと優越感。
水位を調整する場所なのですが、普段は扉で海と運河が隔てられていまして。
閘門に船が近づいてくると、扉を開いて・・・。
プールみたいなところに船が入っていくと・・・。
扉が閉まります。この時、潮の満ち引きに応じて、海と運河の水位の高低差がありますが・・・。
いま、この写真だと、運河から海に出て行くところになります。
見る見る間に水位が変わって、海に出ていけるようになります。
運河に入る時も同じことをして入ります。
この閘門で、運河の水位を常に一定に保っているというわけです。
閘門の原理については、<こちら>
ほか、いろんなところで解説されてると思いますので、関心のある人は自分でしらべてね。