杓子定規

あるお客さんから、「歩行者専用道路にしか面していない土地に、自動車を入れられるようにならないか?」と相談されている。

とは言っても、敷地の角は車道に面しているので、ほんの少し”自動車乗入禁止”のポールを引っ込めてくれれば、自動車が進入できるようになる。
名古屋市近郊といえども、車は必需品。自動車が乗り入れられるのと、乗り入れられないのとでは、土地の価値が全然違う。ということになってしまう・・・。
でもって、
”歩道”だったら乗り入れできるので、そんな程度なら”歩行者専用道”だってイケルだろう。と、ダメ元で役所に行ってみることにしたのです。

事情を説明し、「ポールを3mばかし引っ込めてちょうだい」と言ってみると、無碍もない返事。「ここで、それを許してしまうと、他でも同じような要望を出されてしまう。」とのこと。
”区画整理しといて、そんな敷地が、他にもあること自体が非常識なんじゃないのか?”なんて思いつつ、いろいろ粘ってみたが全く話しにならなかったのです・・・。

敷地の面している歩行者専用道というのは、勾配8%以上ある坂道(これって街中の道路では結構急な勾配)で、その一番下は、なんと歩道無しの道路に接してるのです。車止めを出たあとに、一時的に滞留するスペースがあるほうが絶対に安全だと思うのですが・・・。

役所の杓子定規な運用には、全く困ったものです。

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