ストローベイルハウスWSで知り合った方が、「はさかけトラスト」というのを行うというので参加してみました。
趣旨としては、無農薬で体に良くておいしい米を自分たちでつくること(実際には契約農家の方に信託するということですが)と、ストローベイルの材料を確保すること。なのだそうです。
僕ぐらいの年代で、田舎に暮らしてた人なら見たことあると思いますけど、稲を刈ったあと、木で組んだ棒に引っ掛けて乾燥させてましたよね。
あの風景、すっかり少なくなった気がするのですが・・・。
それを復活させる取り組みでもあります。
で、今回は種まきです。
苗床をつくって、種をまいてきました。
写真は、苗床に種をまいて、籾殻をかけたところ。
一週間ぐらいで、芽が出てくるそうです。
以前にも、ストローベイルハウスというのを紹介しましたが、ストローベイルを作るときに「農薬に汚染されてない藁」を探すことが難しいうえに、脱穀機(でよかったかは自信がないですが)にかけてしまうと藁が細かく切られてしまって、ストローベイルがつくれないそうなのです。
で、自分たちで材料確保ということなのですが・・・。
米が主食なのに、藁の確保が困難というのも、お寒い現状に感じてしまいます。
そういえば、木造住宅でも土塗り壁ってすっかり見なくなってしまいました。(名古屋近郊では結構見かけますが)
これも、良い藁が手に入りにくいことも一因なのでしょうか・・・。
日本の昔ながらの生活に根ざした材料や工法を捨てていって、新しく開発される得体の知れない材料を喜んで使って、さまざまなトラブルに見舞われる。
そして・・・。
資本主義の経済に、踊らされている現実がむなしく感じてきてしまったりもします。
ただ安いだけが良いのか?
効率的だということだけが良いのか?
それが「家に住む側」の理論なのではなく、「家を作って売る側」の理論なのだということを、今一度良く考え直してみるほうが良いような気がします。