なかなかUPできないまま、お蔵入りになってしまいそうなので、とりあえず・・・。
asahi.comに、工業高校の建築科で、木造の耐震診断の取り組む学校が増えているという記事がありました。
いい取り組みなのではないでしょうか。
”実学”というのが、一番身について、役に立ちますよね。
記事原文ははこちら・・・
工業高の生徒が耐震診断 夏休み利用し地域に貢献
2006年08月15日23時01分
夏休み中の工業高校の生徒たちが、地域にある木造建物の「耐震診断」に挑戦している。建築科の授業の一環などとして取り組む学校が増えており、技術者をめざすための実践になるほか、地元で災害リスクを減らすことに貢献できる格好の防災教育になっている。
今月4日、滋賀県彦根市の県立彦根工業高校の生徒たちが、商店街にある旅館を訪れ、診断に必要なデータを集めるために建物の寸法を測った。男子生徒(18)は「どんな補強をしたら強度が出るのかについても、調べてみたい」と意欲的だ。
同高では4月から、授業に耐震診断を取り入れた。週1回の課題研究のテーマの一つとして、希望した建築科の生徒8人が専用のパソコンソフトを使った診断方法や基礎理論などを学ぶ。
担当の小梶庄次教諭(48)は「耐震偽装事件で関心は高い。勉強が社会に役立つことも実感できる」と意義を話す。授業に先立って今年1月には、京都大と県立大の研究者が住民約350人の意識調査を実施。4割が高校生の耐震診断を希望したという。
東京都江戸川区の都立葛西工業高校では今月23日、地元区民を学校に招き、建築科の生徒たちが耐震診断の手ほどきをする。家の図面を持ち寄ってもらい、パソコンソフトにデータを入力して診断結果を出す作業を手伝う予定だ。
早くから取り組んできたのが千葉県市川市の県立市川工業高校。03年度から、課題研究と実習の時間に耐震診断の勉強を続けてきた。地元市民を対象にした公開講座も毎年、開いている。昨夏には同校で教員の研修会が開かれ、東日本各地の工業高校で構造設計を教える約50人が参加した。
1級建築士でもある同校の菊池貞介教諭(48)は「建築防災に詳しい技術者が地域に増えることにもつながる。建築の教科書でもしっかりと取り上げるよう、働きかけていきたい」と話した。
確かに耐震診断を、多くの学生が経験する事は、
無用な事とは思いませんが、どうすれば、住んでいる人の生活を脅かす(壁を剥いだり・床をめくったり)事無く、生活の負担にならない補強工事(勿論金銭面を含めて)を目指すのか、色んな講習会に参加しても、そこの所がはっきりしてない、と言うより「耐震診断」をした事に満足して
肝心の補強工事をどうするのか? 有効な答えが出せないでいる、建築士とは自分を含めて、なんなんでしょうね?
お返事遅くなりまして申し訳ありません。
個人的な考えになってしまうのですが・・・。
耐震診断というのは、あくまでひとつの指標なので、それをもとに補強したからといって、”本当に安心”というわけにはいかないと思います。
あくまで、ひとつの基準に則った事による安心感を手に入れるといった感じなのではないでしょうか?
そこから先は、そこに住む個人が、どのように考えるかで、いかようにも変わってきてしまうことだと思います。また、どのように維持管理していくかでも。
ただ、今の日本社会に住んでいる限りでは、”命の重さも、かけれる金次第”なんて感じもあるところが、悲しい思いがしてきます。