アスベスト問題

最近、何かとニュースをにぎわしているアスベスト問題。
気になる方は、とりあえず、ここ見てください。
中皮種・じん肺・アスベストセンター

建築物にも、過去、たくさん使われてました。アスベスト含有製品も含めると、古い建物にはどこかに使われてるといっても過言ではないかと思います。
もっとも、1990年代以降の建物だったら、よっぽど無神経な設計者でなければ、アスベスト含有製品は使ってないと思います。(そうであってほしいです。)

話が少し脱線しますが・・・。
アスベストと同じような繊維状の建材に、ロックウール(岩綿)とグラスウールというのがあります。
ロックウールは、アスベスト(石綿)と見た目はほとんど同じで、アスベスト禁止後は、その代替製品として現在でも使われています。グラスウールは、ガラス繊維をある程度の密度で固めたもので、断熱材や防音材に使われています。住宅の断熱材なんかは、グラスウールが多く使われています。
ところで、「こっちはどうなの?本当に大丈夫なの?」と僕も思ってしまったので、調べてみました。

結果から言うと。どうやら大丈夫そうです。
ロックウールとアスベストの違い
ロックウール製品の特性と取り扱い
グラスウールの安全と健康Q&A
ところが、安全といわれるロックウールの中にも、1988年ごろまでに吹き付けられたものには、アスベストが含有されているものがあるそうなのです。そして、アスベストが含まれない白い岩綿吹付けと、アスベストが含まれる岩綿吹付けとでは、見た目では違いがわからないそうです。
詳しくはこちら。
「公共建築物と吹き付けアスベストの問題点」

これら、アスベストや、アスベストを含有するロックウールは、学校をはじめ公共施設・一般建築物に数多く残されており、それらが飛散しない状態で維持管理されているとはいえないものも数多くあります。
また、吹付けロックウール以外にも、パーライト吹付け、ひる石吹付け、砂壁状吹付けにも、アスベストが含有されていたそうです。また、フレキシブルボードやケイカル板といったボード類にもアスベストが含有されていましたので、これらのボードが何かしらの衝撃で割れた時にも、アスベストが飛散する可能性があるそうです。
一番の問題は、アスベストの危険性が広く国民に知らされてこなかったことだと思います。
そのため、非常に危険なものでありながら、ずさんな取り扱いをされている事が多くあるようです。
また、改修工事や解体工事の際にも、少なからずアスベストを飛散させてしまうような工事がされているようです。
危険性を認識しながら、対応が後手後手に回ってしまっていたアスベスト対策ですが、国は、これを機に本腰で取組んでもらいたいと思います。

参考にさせていただきました。
中皮腫・じん肺・アスベストセンター
ロックウール工業会
ガラス繊維協会

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