今、設計しているプロジェクトが、名古屋市の都市景観整備地区内なので、今日は、そのプロジェクトのヒアリングが名古屋市役所でありました。
大学の先生をアドバイザーとして、いろいろ助言がいただけます。
(あまり、してくれなくてもいいのですが・・・。)
ヒアリングの内容はというと・・・。
なんだか、市役所の職員が言うと言葉に重みが無いので、大学の先生に市の意向を代弁してもらってるって感じ。(失礼な言い方ですが・・・。)
で、難点か宿題をいただいてきましたので、検討してみたいと思います。
ところで。
我が家も、都市景観整備地区の近くにあるのですが、正直、個人的には都市景観整備地区には、あまり期待をしているところはありません。
たしかに景観が良くなっている部分もありますが、新築される建物でも相変わらずな建物は相変わらずですし。
返って解体された古い建物のときの景観のほうが良好だったりとか・・・。
こんな風に感じるのです。
①良好と感じる景観なんてものは個人の主観で違いがあるので、良好な景観の基準があいまい。
②土地が私有制なので、所詮は、土地を所有して活用する側のセンスや考え方に左右される。
③建築設計事務所自体が街全体の景観を意識して設計するところが少ない(のではないだろうか)
日本の教育制度の下では、小学校~大学まで16年学校に通って勉強しても、街の景観について学ぶ機会の無い人方が多いのではないかと思います。そういったところから改善していかないと、景観を良くしていこうなんて仕組みだけつくっても、肝心の日本人のセンスは一向に向上しないんじゃないでしょうかね・・・なんて感じてしまうのです。
でもって、景観に対するレベルの低い市民たちには、行政がどんどん景観の縛りをつくって、いい景観に誘導してあげよう。違反した連中には罰則付きでね。。なんて事態になったら、悲しすぎる。