お気をつけください

IHヒーターで調理中に、鍋の油から火が出る事故がおこっているそうです。
いずれも、IHヒーター使用法どおりに使っていなかったことが原因だそうです。
「火が見えない=安全」ということではないので、くれぐれもお気をつけください。

asahi.com 2008.09.03の記事から
IHヒーター、油の量にご用心 センサー働かず出火
経済産業省は2日、IHクッキングヒーター(電磁調理器)の鍋の油から火が出る事故が先月あったと発表した。IHには油の過熱を防ぐセンサーが付いているが、油の量が少なかったり専用鍋を使っていなかったりすると、センサーが働かずに火災が起きる恐れがあるという。
経産省によると、8月18日に長崎県佐世保市の女性がIHで揚げ物中、ボンという音がして鍋から炎が上がった。鍋はIH専用で、油を500~800グラム入れるようにラインで示されていたが、女性は100グラム以下しか入れていなかった。けがはなかった。
同様の事故は、昨年7月に津市と神戸市でも起きた。津市ではIH専用でない市販の鍋に油を250グラムしか入れず、神戸市では油の量に問題はなかったが、市販の鍋を使っていたという。

 


この問題、前々から感じていたことなのですが・・・
やっぱりなって感じです。
IHは火を使わないから安全といわれるたびに反論していた私なのですが・・・。
発火点まで加熱をすれば、どんな加熱方法でも火が出るのは当たり前なことで、すべての人が必ずしも、期待した使い方をするとは限らないのも常なもの。
どんどん、横着なほうへ傾いていくというのが人の常なのではないでしょうか。
ところで・・・
住宅というか、調理室(火を使う部屋)をつくると、内装制限というものが法的にかかってきて、火を使う部屋は内装の仕上げを”準不燃材料”以上の防火性能を持った材料で仕上なければならなくなります。
ただ、この規定、一年を通してその部屋で器具自体が火を出す器具を使うと適用されます。
つまり、石油ストーブだとかガスファンヒーターなどのように冬の間だけ登場するものとか、電気ヒーターのように熱は出るけど火は出ない器具には適用されません。
また、今回のようなてんぷら油を加熱する調理をおこなっても、直接火が出ないIHヒーターだと、内装制限が適用されません。
非常にすっきりしたインテリアのデザインが可能になります。
でも、考えてみてください。
これっておかしくないですか?
今のガス調理器具は、すべてのコンロに加熱防止装置がついてたり、立ち消え安全装置がついてたりしますよね。おまけに、火がついているすぐそばに、常に可燃物を置いておくことって常識的にあまり無いと思います。
確かに、ガス器具は歴史が長い分だけ、危険な器具が巷にたくさん存在します。しかし、たかだか数年の歴史のIHヒーターと同年代のガスコンロって、そんなに危険じゃない気がするのですけど・・・。
かえって、使い慣れている分だけ、ガスコンロのほうがIHヒーターよりも、とんでもない使い方をする人は少ないような気もします。
建築基準法の内装制限の規定、運用を改める必要があるんじゃないでしょうかね?
このニュースのように、てんぷら油火災は「ガスコンロ」も「IHヒーター」も無関係という事実もあったわけですし。

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