石のトンネル

東山植物園で。

2010_0509_01

娘が「石のトンネルを通っていく」というので、久しぶりに通ってきました。

この、石のトンネル。
植物園のメインの動線から離れたルートの、さらに枝道といった感じのところなので、知らない人も多いのでは・・・。
鉄平石を積み重ねて、モルタルで固めた壁に、コンクリートの疑木の屋根がかかっています。
疑木はちょっといただけませんが、手づくり感が、イイです。

東山動植物園の古い工作物って、なんか手作り感があってイイ感じのものが結構あります。デザインなんかも、なかなかイケてるものがたくさんある・・・と思っています。コケが生えてきてたり、表面のモルタルが欠落しかかってきたりしてる年代のものがイイです。

また、このトンネルみたいに、今現在、ここにある必然性のないものなども存在していて、「おっ!」とか「う~ん、なんだこれ?」なんて、ちょっと得したワクワクした気分にさせてくれます。

ところで、今、東山動植物園では「東山動植物園再生プラン」(だったかな?)のもと、いろんなところがリニューアルされていますが、『再生された』部分に、いただけないところが数多くあるように感じます。←あくまで、個人的な見解です・・・。

なんか、カネの匂いが”ぷんぷん”するというか・・・。

動物園の生態展示(とおっしゃってますが・・・)にしても、ただ単に、動物の近くまで人が入っていける程度のものだったり、植物園再生なんて言って、遊技施設や住宅展示場みたいなものを建てて賃料で稼ぐようなことしたり。
「公共の役割」を忘れて、「民間のマネ」して金儲けだけができればいいように感じてしまいます。

使っている材料なんかも、新しいから周囲と違和感があるというだけが原因とは思えないものをよく見かけます。

税金使うんだったら、市民にもっといいもの見せる努力をしないといけないと思うんです。
こんなことをしてると、市民の文化度がどんどん低くなっていってしまうんじゃないか・・・なんて危惧してしまいます。
市民に、「ホンモノ」を見せる努力を惜しまないでほしいナ・・・と願うばかりです。

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