継ぎ接ぎ空港???

中部国際空港”セントレア”は、第二管理棟を建てる方向で検討に入っているらしい。
まだ、開港すらしてないのにどういうことでしょう・・・???

<朝日新聞2005.02.07付記事より抜粋>

当初、建設コストを抑えるために空港施設をコンパクトに造ったうえに、国際線の就航便数が予想以上になり、開港前に事務所や会議室・倉庫などが足りなくなってきたらしい。空港会社によると、第二管理棟の建設予定地は現管理棟の東側空き地で、6階建て約14000?の現管理等とほぼ同規模の建物を建設する予定。数十億円と見積もられる建設費は空港会社が調達し、新年度の予算に盛り込みたいとしている。

原因としては、
新空港の国際線就航便数が週314便と、目標としていた300便を上回った。(5%ばかり上回っただけだが・・・)
コスト削減のため、年間想定利用客を年間1200万人のぎりぎりの施設規模とした。
などがあげられている。
その結果、実際に航空会社やテナントが入居してみると、管理棟や旅客ビルの事務所・倉庫が手狭になった。今後更に新規航空会社が入居すると事務所が足りなくなり、航空会社からラウンジなどの増設を求められても、現状ではこれ以上造る場所もない状態という。

お粗末な話である。

いかにも”名古屋”らしい中途半端なビルとなってしまった。
コスト削減ばかりに重点を置き過ぎ、適正な規模予測が出来ていなかった結果である。
”安物買いの銭失い”なんていいますけど、まさにそのとおりですねぇ。

なにかと、ゆとりがないといわれるセントレアの空港ビル、先日の空港見学会においても休憩場所が少ないという意見を受け、3階出発ロビーなどに、急遽200席分のパイプ椅子を並べたとのこと。

また、24時間運用空港を謳っていながら、空港ビルは深夜の営業はしない方針であり”空港で夜を明かす”ことが出来ないという。「空港ビル内に風呂までつくって、さすが24時間空港、すばらしいサービスだなあ。」と思っていた僕にとっては、なんともちぐはぐな対応に思えてならない。
空港会社は、どこまで本気でこの空港を”ハブ空港”としていく気があるのだろう。
TOYOTA出身の民間人社長を迎え、効率的経営を評価されているという空港会社であるが、こういうのがTOYOTA流なのだろうか?

僕には、空港事業のハード的な成功ばかりに目が行き、利用者の視点での空港づくりという意識が希薄だったと見えて仕方がない。
空港というのは、いわば地域の顔である。
利便性ということも重要だが、空港利用者に好印象を与え”次回もセントレアで”というイメージを持ってもらうことも重要なのではないだろうか。
サービス業の本質に立ち返り、利用者本位の空港としていってもらいたいものである。

セントレアが便利になるほど、僕の生活も便利になっていきますものね。

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