建築協定を見学

「地域のまちづくりびと養成講座」の準備で、ある建築協定が締結されている地域を見学させていただいた。

といっても、建築協定が締結されているということ以外は、これといった特色は無い地域なのですが・・・。
建築協定自体が、ネガティブというか、まちのネガティブな要素を予防することに利用されることが多いので、協定が結ばれているから”すばらしいまち”とはいかないのでしょう。

見学させていただいた地区は、現在はこれといった問題を抱えているわけではないのだけど、近い将来地下鉄が延伸されてくるので、マンション・アパート対策として建築協定を結んだのだそうです。
ただ、同時に敷地の細分化防止も、建築協定の内容に盛り込んだということで、今の環境がお気に入りの方が多いことが伺えます。また、建築協定の締結率も90%以上だとか。

ところで、建築協定の締結において(特に建築協定に限ったことではないのですけど)、地区の縁辺部の人たちというのは、自分は建築協定を順守しなければいけない義務を負わされ、道路を挟んだ反対側は(隣地という場合もあるのですが)建築協定がかからないという、「義務は負えども、環境は担保されない」というような状況になることが多いと思うのですが、協定を締結する人がいるというのが個人的には感心してしまいます。

ただ、そういって、みんなが協定を締結しないということになってしまうと、仕組み自体が成り立たなくなってしまうのですが・・・。

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