どうも、事務所のウェブサイトの内容が”しっくりこない”と常に感じていたりするのです。

僕の目指す業態というのは、なんとなく世間の常とずれていたりするところがあって、今の建築界ではアウトサイダー的になってしまいがちだと思うのです。
ただ、ウェブサイトなどで、文字とか視覚にしてしまうと、何か一般的な表現になってしまうもので（才覚のある人は自分の主張をうまく表現できるのでしょうけど）、時間をおいて自ら見返してみると、「何か違う」といった感じになってしまったりするのです。

そこで、事務所の目指すものを端的に表す言葉を、つまり”キーワード”を何個かつくっておいて、そこから展開していったら・・・。
なんて考えてみたのですが、なかなか、うまくまとまらなかったりというような感じで。

で、とりあえず思いついたのが「ウチハソト、ソトハウチ」。
内は外、外は内ということなのですが、なんといっても、僕たちの設計は、建物の内部を考えるときに外のことを考えずには進まないわけで、外を考えるときも”中から見たときにはどう？”と考えながら進めています。
つまり、「外も部屋の一部」であり「外の環境を楽しみながら生活できる空間」ができたら、楽しいな。なのです。

ついでに、そんな空間が連続して”まち”になって、コミュニケーションが広がっていったらハッピーなんて考えてる訳でして･･･。
そんなことが設計思想のひとつなのですが･･･。だいぶ解りにくいかもしれません。

でも、そんな僕らの設計思想を5つくらいにまとめて、ウェブサイトで紹介できたら、今の説明書きより、だいぶわかりやすいと思うのです。
ということで、とりあえず覚書程度に。

ところで、子供が生まれると、生活が子供中心になると良く聞きます。
「自分は絶対に違う。」という生き方をしたいと思っていたのですが（そういう主張で、親の都合に連れまわされる娘もちょっとかわいそうな気もしますが・・・）、現実は、そんなに甘くなかったようです。
ちょっと頼まれて、自分の写った写真を探したのですが、子供が生まれてから、自分ひとりで写っているスナップ写真が1枚も無いことに気づいたのです。
写すほうも、子供が写っていれば、”おっさん”はどうでもいいというか･･･。
やはり、そんなものなのか。と感じてしまいました。