愛・地球博 閉幕

愛・地球博が閉幕しました。
185日間で、2200万人の人出があったそうです。

ところで、外国館のパビリオンは、仮設建物で博覧会終了後は撤去されます。
今回の万博では、スクラップにしてしまうのではなく”移設して再利用できるように”と、一定のモジュールでつくられたそうです。
しかし、そのほとんどが、ここに至っても、引き取り先が決まってないとのこと。

その理由は、割高な移設費。
再利用を前提とした解体をするため、単純にスクラップにするよりも数倍の費用がかかるうえ、運搬費や移設先での建築工事費も必要になってきます。
もともと、想定していた用途が、倉庫などの単純で、工事費の安い建物のため、新築と比較したメリットが無いといってもいいほどなのでしょう。
環境対策として、「再利用」を考えたということなのですが、肝心の”経済性”を無視したための、失敗といえるのではないでしょうか?

僕は、常々、環境問題というのは、経済とリンクさせて考えないと、いくら優れたアイデアでも失敗してしまうと思っています。
なぜなら、自分が損してまで”環境にやさしい”事を行う人なんて限られてしまうと思うからです。
環境対策は、慈善事業ではないのですから。

また、環境のことを考えるのだったら、”建築物の寿命を、いかにして長くするか”ということを考えるほうが有意義なことだと思うのです。
博覧会という性質上、それは、なかなか難しいことなのでしょうけど・・・。
ただ、移設できるといっても、結局、内外装や基礎などはスクラップにして処分することになってしまいます。

テーマに、環境を謳うのなら、”イニシャルコストの安い材料”を使うのではなく、
”土に還る”材料でパビリオンをつくって欲しかったと感じてしまうのです。

「愛・地球博 閉幕」への1件のフィードバック

  1. 愛・地球博とゲーム理論

    とうとう185日間の開催を終えた愛・地球博こと愛知万博。 3月25日からの185日間に、目標来場者数1500万人をはるかに超える、およそ2205万人を集めた。 閉幕日となった9月25日は、さよならイベ…

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